虫撮りと読書(6)

久しぶりに重装備での虫撮りに出掛ける。
トンボ撮りが目的だ。
畑の棚田(高島市)とその川筋でオニヤンマの飛翔を狙うが、そう簡単には撮らせてくれない。
車を停めておいた林道でも縄張りを行きつ戻りつパトロールするヤンマがいたがこれも撮れずだ。
結構な荷物を背負って炎天下の道を汗だくになりながら歩き廻り、しかも目的を果たせずにいるのに、今日は妙に満足している。

柿の木陰で遅い朝食をとりながらオニヤンマのパトロールするの長い間眺めていた。

17-70mmと10-17mmのレンズを装着した二台のカメラを座り込んだ足元に置き、おにぎりを食べながら、縄張りのパトロールに余念のないオニヤンマを狙う。
オニヤンマを撮るというよりも、目の前に来たのを連写で狙うそのシャッター音を楽しんでいた。

虫撮りに出掛けてこんな気分になったのは、びわ湖バレー山頂で虫撮りもせず風通しの良い木陰で居眠りして以来だ。

不猟だったのに今日の虫撮りに満足している。
午後から「戦史」の続きを読むが、いつになく快調にページが進んでいる。