読書

2日前から真保裕一の「天魔ゆく空」を読み始めている。
今日も梅雨空の為日暮しこれを読んでいたが、一向にペイジ数が捗らない。
昔の変な読書時の癖が出ているのだ。
言葉に引っ掛かるのだ。
「義尚は鈎の地に陣を据え直して、六角勢を追い詰める策に出た」の「鈎の地」とは現在の滋賀のどの辺だろうかとか、「徳政一揆」とは、室町時代の経済活動の状況は、とかと大小様々なことが気になり始めると、読書は中断してしまう。

それでも現在のインターネットの活用できる環境下では、調べ事は非常にスムーズに出来るのが嬉しい。
10数年前、杉本苑子の「風の群像」(足利尊氏が権謀術数を尽くし、親子兄弟とも殺し合う熾烈な戦い、修羅の世界を描き出した傑作)上下2巻を読んだ時は大変だった。
いろんなことに引っかかつたのだ。それらをメモしておいて図書館に行く、書店で立ち読みする等して調べたのだ。

読み終わるのに2年近くかかったように思う。
気になったことを一つ一つ調べながら読む、こんな読み方も時間がかかるが結構面白い読み方だと思っている。