ヒバリを追いかけて

キジ撮りのフィールドへ入るのに今日はとても難儀した。田んぼから溢れ出た水で3mほどの距離が水浸し。三脚の一本を伸ばし杖代わりにしてバランスを取りながら、僅かに高くなった田んぼ道の端っこを歩いた。

遠くの草むらにキジを見つけ歩き始めると、ヒバリが目の前の田んぼの畔から飛び立ったり草むらから飛び出すのだ。それに空の高みから賑やかな囀りが聞こえてくるのだ。ヒバリを追いかけることにして三脚からカメラを下ろした。

草むらや畑から飛び立つヒバリを見るとソヤツを狙ってカメラを振り廻す。飛翔体がほしいのだ。空の高みにまで昇ってしまわないうちにファインダーに捉えきれるといいのだが、これがなんとも難しい。首筋が痛くなるほどカメラを振り回したが収穫はなかった。数撃ちゃ当たる、そんな思いも全くかなわずだった。屑箱行きから免れた1枚。

ヒバリがよく餌探しにやって来ていた畑に二株の苗が植えられていた。ウリの苗だろうか、日よけのための覆いが掛けられていた。

若葉のもえたつ木に見慣れぬ鳥がいた。一瞬オオヨシキリかと思ったが、ムクドリの幼鳥のようだ。ゲゲッチ、ゲゲッチ、チチチチチッッッなどと真っ赤な口を開けて鳴くヤツはいつになったら撮れるのやら。アシ原にも複数のオオヨシキリがいる。

この木の茂みからはオオヨシキリの啼声がよく聞こえてくのだが未だその姿を見ることが出来ないでいる。