小さな谷間の段々畑の斜面でカワトンボを見掛け追いかける。
雑草の茂る急斜面、カワトンボは至近距離まで近づけさせてはくれない、100mmマクロで追いかけるのに一汗かいた。
カワトンボはニホンカワトンボだ、今年の初撮り、急斜面を右往左往しながらの数ショットだった。
カワトンボを撮った後、アベマキの大木の下に持参のビニールシートを拡げて座り込む、草の斜面での動きは老躯には結構厳しかったのだ。
座り込んだ眼の前をクロハネシロヒゲナガがふわふわと舞う、これも今年の初見だ。
思わず立ち上がった、ヒゲナガの飛翔体が欲しかったのだ。
近くの竹林の薄明かりの場所には数匹のクロハネシロヒゲナガ舞っている、背景まで入れて撮りたいと思い17-70mmズームを取り出した。
ピントを合わせるのが思いの外厄介なのだ、AFでは合焦しづらい。
MFにし距離を固定して追いかける、液晶モニターを見ながらピントが合ったと思う瞬間にシャッターを切る。
そんな試みで随分シャッターを切ったが、まともに撮れたものはなかった。
鳥撮りさんの云う「止まりもの」しか撮れないとは情けないものだ。