コガタスズメバチの巣

午後4時過ぎ時雨が通り過ぎ明るくなったのを見計らって、昨日の散歩の折見付けておいたコガタスズメバチの巣を撮りに行く。

コガタスズメバチの巣があるのは、散歩の途中で必ずと言っていいほど覗きこむAさんの庭。
Aさん(仏教学者・元京都大名誉教授)がセカンドハウスにしているこの庭は、無人の期間が長く、また時たまにしか刈り込みが行われない故、草ぼうぼうの時季が結構長いのだ。
お陰でいろんな虫の住処になっているから、フエンス越しにしばしば覗き込むのだ。

コガタスズメバチの巣(今はもう空き巣になっているが)は、門扉から玄関口に通じる小径の直ぐ横のサツキの木にぶら下がっていた。
コガタスズメバチの活動が盛んな夏以降もAさんの姿を何度もお見かけしている。
ハチの巣は生い茂る草叢の向うとはいえ、ハチの巣の直ぐ側を出入りしなければならないのだ。
コガタスズメハチが気にならなかったのだろうか。
サツキの前の背の高いカヤの一群を刈り払ってみてはじめてハチの巣の存在に気付き、きっと驚いたことだろう。

一度だけAさんが庭の手入れをしているのを見たことがある。
高い上背を折り曲げるようにして草刈りをしているのだが、何ともいえずぎこちない手付きだった。
今回の草刈りもほとほと手を焼いたという感じで刈り取られていた。
Aさんには大変失礼だが、ほどほどの刈り込みや伸び放題の草叢の庭のほうがありがたい。