早朝の散歩からの帰り道ITOUさんの菜園に行く。
ズッキーニとカボチャの花を見る。
ズッキーニ
カボチャ
ズッキーニやカボチャの花にはミツバチやクマバチがよく来ているし、小さなアリ達が群がっているのをしばしば見かけるが、朝早かった所為かそれらはいずれも見掛けずだった。
見掛けたのは、半夏生の上で揺れているハナグモの脱皮殻だけだった。
”シルクロード仏教史料を読む・法顕伝 購読”の講座は午後からだが、瀬田キャンパス構内にある雑木林で虫探しするため早めに家を出た。
雑木林の中に講座の始まるまでの小一時間いたが、此処でも虫の姿を見かけずだった。
今日は虫撮りには縁のない日のようですね、自分に言い聞かせていた。
帰り道、えっ!と驚くものを見た。
草津道の駅近くの湖岸道路歩道に、大砲とかバズーカ砲とか呼ばれる長尺のレンズを据えている人を見たのだ。
えっ!と思ったのは超望遠のレンズを見たからではない。
烏丸半島のハスの群生地に来る野鳥を撮っているだろうそのカメラマンの粘り強さにだ。
最初に見たのは、午前11時半頃、瀬田キャンパスへ向かっている時だった。
講座が終わってそこを通りすぎようとしたのが午後3時半、この時も見掛けたのだ。
遠方から野鳥撮りのカメラマンが未だ居ることを見付け、後方に車影のないことを確認してからスピードを落とした。
迷彩柄のレンズカバーが巻かれているからどんなレンズなのかは判らないが、1メートル近いと思われる大砲だ。
カメラマンは初老の人のように見うけられた。
私が見た限りでも、この超望遠レンズをハスの群生地に向けて4時間が経っていることになる。
何を狙っているのだろうか。
木陰もない炎天下、少し風があるから多少は凌ぎやすいだろうが、背中は焼け付いているだろうに。この辛抱強さに驚いたのだ。
野鳥撮りのカメラマンは、一日2・300枚撮ることもあるし、半日かけても一度もシャッターを押さないこともザラですよ、こんなことを野鳥撮りをしていた同僚のKから聞かされたことがある。
お気に入りの一枚を撮るためのこの執念、老兵には叶わぬ所業だ。