らっきょの甘酢漬け

午前中は風があったからなんとか過ごせたが、午後からは真夏日の暑さに参っていた。
こう暑くては虫撮りもならず、エアコンを効かせて呆けることにする。

6月の半ばに漬けたらっきょを床下の収納ボックスから取り出してみる。
らっきょを漬けるのは始めてのことだが我ながら上手く出来始めていると思う。

京都へ出た折は錦市場でお気に入りのらっきょなども購入していたが、最近は京都へ出掛ける回数も少なくなっている。スーパーの売り場などで原産地・中国という表示を見ると手を出すのをいつも躊躇っていた。

今回漬け込んだらっきょは大振りだったが扁平な感じで、丸々とした形の良いものではなかった。来年は丸々とした形で繊維質の柔らかそうなものを錦で探してみよう。

それに梅干しも漬け込んでみたいものだ。
梅干しといえば旧い友人Kがよく送ってくれた小田原産の梅干しの味が懐かしい。
そんなKも4年前に故人になった。

らっきょ、梅干し、そんな些細な食べ物だがその味に繋がる友人の顔が一つずつ遠くなっていく、寂しくなる、漬け込んだらっきょを5年ものとして喰えるだろうか。
自分好みの漬物を仕込んでみたいという食い意地が張っている限り元気で居れますよ、と自分に云い聞かせていた。