読書の楽しみ

「第九軍団のワシ」をやっと読み終えた。
物語をイメージ化したりより深く読み込もうとすると、引っ掛かる言葉を調べる必要があり、それらに多くの時間を取られるから読むスピードはどうしても遅くなる。

今回の調べ物の中で読み取るのに時間がかかったのは、主人公のマーカスや消えた第九軍団の生き残りの狩人グアーンが額につけている奇妙な形をした傷(ミスラスの神を信じる者が入信の通過儀礼として付けた傷)のことだった。
ミトラス教、ミトラ教ゾロアスター教のミスラ、マニ教のミスラ、ミスラ、マイトレーヤ、そして弥勒信仰へと調べ物が拡がっていくのだ。
ミスラについてはRECでの蓮池先生の講座からそれなりの知識は持っていたが、ローマ帝国でBC1世紀からAD5世紀頃迄軍人を中心に信仰されていたことは知らなかった。
ザクッとした範囲で余り深入りはしなかったがそれでも結構な時間をとられていた。

それからもう一つ物語の舞台になるスコットランドの荒野の風景に関するものだった。
ヒース、サンザシ、ハシバミ、ハリエニシダ、ニワトコ、コリヤナギ、タチジャコウソウ、クロッカス、スイカズラ、イトシャジン等多くの木々や草花の名前が出てくる。
チエックしておいただけで24の草木が描き出されている。
これらの草木はその時々のマーカスの心理状態や置かれている立場に関係するものであるだけに、その詳細な様子を承知しておきたくて、その都度調べていた。

これから2冊目の「銀の枝」にとりかかる。