あかり

先日、町家の灯りを何枚か撮ってきた。
格子窓から漏れる灯りや打ち水をした玄関先の灯りになんとも言えぬ心落ち着くものを感じていた。
その灯りの向うには人の営みがあり家族の団らんがある。
人が火を手に入れて以来、ともしびは人の絆やぬくもりを育ててきたと思う。

よくゴルフをご一緒したYさんの窓に灯がともらないのだ。
朝夕の散歩の折に見る時には雨戸が開けられているから不在とは思われない。
それが今日はガラス窓に灯が映し出されていないのだ。
灯のない夕闇の窓は冷たく寂しい。