小さな命の終わり

昨日「これが今年最後の収穫です」と言ってITOUさんがイチジクを届けてくれた。
冷蔵庫で冷やしておいた完熟のイチジクとコーヒーで、本を伏せての休憩タイムにする。
ブラックコーヒーの苦さとイチジクのほんのり甘いその取り合わせが、妙に美味いのだ。
大振りのイチジクにかぶり付きながら、今季は熟したイチジクの実を齧りに来るスズメバチの姿を撮っていないことを思い出していた。

休憩タイムの後ITOUさんの菜園を覗きに行く。
虫の姿はなかった。
菜園の中で見付けたのは、小さな命の終わり、モンキアゲハの死。


モンキアゲハの死は一つの季節が終わったことを告げているのだ、虫撮りもここらで一区切りをつけなければ、そんなことを思いながらモンキアゲハを眺めていた。

玄関先のタカサゴユリではルリタテハの終齢幼虫が蛹化の準備を始めている。

越冬するサナギになるのだろうか。
観察するには絶好の場所なのだ、このままにしておいて様子を見ることにしよう。