スズメたち

台風2号が去った後の素晴らしい陽射し、キジ撮りのフィールドへ出掛けてみたが、キジの姿を見ることはなかった。スクランブルをかけてくるケリ、田んぼの中のアオサギカルガモオオヨシキリ(声だけ)チュウサギ、レンズを向ける気にもなれずフィールドを後にした。相当遠回りになるが湖岸沿いの道を歩いて車まで帰ることにした。

この帰り道、ポツリポツリとだがスズメを見掛けスズメを意識して歩く。

スズメが道端から啄み上げているのは松の実のようだ。

スズメも意識していればいろんなポーズを見せてくれる。

今日は不思議とエサを咥えているスズメだった。子育ての最中だろうか。

明日も好天のようだ、少し遠出をしてみるか。

本日好天、まずはいい一日だった。

キジの夫婦連れを見た

比良連山は中腹まで灰色の分厚い雲に隠れている、台風2号の影響だろう。そんな中、昼下がりのフィールドへ出掛けた。来て良かった。僅か半時足らずだがキジの夫婦連れが付き合ってくれたのだ。

耕作放棄地Bブロックの田んぼ道を回り込んだ時、はるか先にキジを見つける。一瞬で然とは分からなかったがメスもいたようにも見えた。メスがいれば幸いだと田んぼ道を小走りだ。

草刈りされた畦にキジがいた。

ヤツは振り返り老爺が近づいているのを認めたのかゆっくりと草むらに向かった。

やはりメスが近くにいたのだ。

メスは老爺の接近を気にしているのだ。早々に草むらに隠れていく。

ネスが再び姿を見せてくれることを願って30mほど後戻りした。キジのオスはその個体にも寄るのだろうが、5・6mという至近距離に近づいても逃げ出さないヤツもいる。しかしメスは概して人の気配に非常に敏感なのだ。やはり距離を置いたのが良かったようだ、メスが姿を現した。

メスは少しづつ草むらに身を沈めていき、オスも草むらに姿を消した。

しばらく間をおいてから、2羽が姿を消した所まで歩み寄ってみた。キジの姿は何処にも見当たらずだった。

キジの塒の雑木林とヨシ原。

本日曇天なれど好日だった。

キジを追いかけて

GSに洗車を依頼した後、遠回りして鳥撮りのフィールドへ。農道へ入ると直ぐ、はるか先の道端のシロツメグサの中にキジがいるのを見つけ、ゆっくりと間合いを詰めた。

キジに近づいているとキジの手前の道にカワラヒワが舞い降りてきた。老爺の眼の前でしきりに何かを啄んでいるのだ。何事ならんとソヤツにレンズを振る。

数ショットして眼を上げてみるとシロツメクサの草むらにいたヤツが姿を消しているのだ。ほんの僅かな間に何処かへ行ってしまうこともあるまいと辺りを探すも姿は見えずだ。しばらく立ち止まっているとヤツはこちらを伺うように草むらから顔を出す。間合いを詰めていけばヤツはどんな行動をするだろうかと三脚を畳んだ。眼を離した一瞬の間にヤツは草むらから出ていた。

あぜ道にいるコヤツを眺めていると突然背後の栗畑の方から、ケーンケーンとキジの鳴き声がした。振り返ってみるとメスもいるのだ。夫婦連れが撮れると急いでそちらに向かったが、なんとも愛想のないヤツラだ、草むらに逃げ込んでしまう。

再び元の場所引き換えしてみると、最前のヤツはシロツメクサの草むらに戻っていた。そして老爺の眼の前をゆっくりと横切り、用水路にかかる土橋を渡ってヨシ原に入っていった。

5月の初め頃にキジの雛が生まれているはずだ。一度見てみたいものだ。クリの若木も大きくなっている。3・4年もすればもっともっと枝を広げた栗畑になり、キジの営巣場所に適するだろう。ここでキジの一家が見られたらな、そんなことを考えていた。

本日好天。

オオヨシキリを追いかけて

ドラッグストアへビタミン剤や亜鉛を買いに行った帰り道、ふとオオヨシキリのことが気になり鳥撮りのフィールドへ寄り道した。Cブロックと名付けている耕作放棄地のヨシ原に今日は複数羽のオオヨシキリがいるようだった。ゲゲッチ、ゲゲッチ、チッチッチッ、チチチッとの鳴き声の他、ギョッギョッギョッ、ツツツツッとかチッチッチッチーなど囀りあっているような鳴き声が聞こえてくるのだ。

光が良ければ少し時間を掛けて粘るところだが小半時足らずでフィールドを離れた。

小さな川で

琵琶湖に流れ込む小さな川で漁をする人が7人ほどいた。投網を打つ人や玉ウキを付けた竿での釣り人だ。この時期遡上してくる小鮎を狙っているのだろう。

暫くの間、漁をする人たちを眺めていたが投網にも竿釣りにも、獲物らしきものは見掛けずだった。例年だったら投網にかかる目的の鮎以外の獲物、オイカワなどは捨てられるほど、鮎の獲物が多かったのに。魚が少ないのか投網を打つ人が多すぎるのか。鮎の遡上が遅れているのも事実のようではあるが、それにしても収穫のなんと少ないことよ。

私の鳥撮りも全く不作だった。

びわこ大津館にて

写真仲間だったメンバーがびわこ大津館3階ギャラリーで4人展を開いていることを知り出掛けた。ここ2年程の撮影分からの作品を持ち寄っていたようだ。ゆっくり見て廻っていて、我も老い彼も老い、そんな感じの作品が多くなっていることに気付く。作品に昔のキレが見当たらないのだ。写真展は今回が21回目、10年程前のアングル感や鋭く切り撮っていたフレームワークが影を潜めている。老いが感性を摩耗させているのだ。我も老い彼も老い、ふつふつとする寂しさを感じながら会場を後にした。

写真展の後構内にあるバラ園へ。

スイレンの池の前でスケッチブックを開いている人がいた。スイレンを描いているようだった。スケッチブックから眼を上げ一息ついてくれると声を掛けスケッチの様子などを尋ねるのだが、一心にペンを動かせているのだ。私も池を覗き込み、スイレンの上にやって来るクロイトトンボショウジョウトンボを追いかける。

キクヅキコモリグモもいた。コヤツは水の上を走ることが出来るのだ。

バラ園は大勢の人、それに花の盛りを過ぎ酷く傷んば花が大半、その上萎れてしまった花が枝先にくっついていてなんとも見苦しいのだ。手入れの行き届かぬバラ園で長居もならずと園を出た。

4人展の写真の中に、紅葉の組写真(3枚組)に「忘却」と名付けたTさんの作品があった。100mmマクロを得意とする彼女独特の作品だ。この組み写真に「忘却」とタイトルしたのはどんな心象からだろうか。帰りの車の中で心象風景のことを想像していた。

久しぶりの鳥撮り

30度近い夏日だったり肌寒い日だったり、これが繰り返されると、老いの身にはなんとも堪える。鳥撮りのフィールドへ出掛けず、ブログも書かずの2週間が続いていた。今日やっと重い腰を上げる。

路肩に車を停めた時、ゲゲッチ ゲゲッチ チッチッチ、とオオヨシキリの鳴き声を聞く、遠くのヨシ原からだ。その声を目指して田んぼ道を急ぐ。ゲゲッチ ゲゲッチ チチチッと甲高い声がヨシ原から繰り返し聞こえてくるのだが、その姿を見つけ出すことが出来ないのだ。いつもだったらソングポストになる背の高い枯れたヨシの上にいるのだが。今季未だオオヨシキリの姿を見ていないから、真っ赤な口を開けて鳴くその様子が欲しくてヨシ原の周りを一巡する。その途中、キジを見る。

1ショットする間もなくコヤツは足早にヨシ原に隠れる。キジが姿を消したヨシ原からオオヨシキリの鳴き声、声はすれども姿は見えずだった。
今日見かけた鳥たち

チュウサギ

アオサギ

カルガモ

*ケリ