ガマの穂綿

小春日和の暖かさの中、午後から2時間ほど長いヤツを持出して田圃道を歩く。
ケリ、コサギアオサギ、トビ、草叢ではキチョウ、ヤマトシジミなどを見掛けただけ。
鳥撮りというよりも風の穏やかな田圃道を歩くことに専念、日頃の運動不足の解消だ。

耕作放棄地のガマの穂の幾つかが弾け穂綿を風になびかせているの見て、因幡の白兎のことを思い出し、今日の一枚にとレンズを向けた。

因幡の白兎にはある種悲しい思い出がある。
小学二年生の秋の学芸祭で因幡の白兎を発表することになり、その主役ともなる大国主命に指名されていたが、練習半ばでハシカに罹り家に閉じ込められたのだ。
10日近く一室に閉じ込められていた、その間に学芸祭は終わつたのだ。
あの時の悔しさや悲しみをガマの穂綿が鮮明に思い出せる、こんなことを思い出すのも今では老躯の楽しさの一つだ。

鳥撮りは草叢にいたスズメの1ショットのみ。


秋天好日、いい一日だった。