サイジョウハムシドロバチとコシロオビアオシャク

今日は久しぶりに遠出をした。目的地は「朽木いきものふれあいの里」跡地(高島市)だ。たまたま書店で手にした「BIRDER 」5月号に ”真夏にも「鳥が枯れない」豊穣の森”というタイトルでここが紹介されていたからだ。キビタキオオルリサンショウクイサンコウチョウカワガラス、ハチクマなどいろんな夏鳥が見られるとあった。そのうちの1種類でも見られれば幸いと出掛けたのだ。

国道367号線(別名・鯖街道)を通って向かう。わかさカントリー倶楽部へ出掛けていた折利用していた頃は、ペアピンカーブの急坂も苦にならなかったが、80歳も半ばの老爺には今回は結構厳しいハンドルさばきを強いられた。急カーブでスピードが落ちると後続のランドクルーザーが被さって来るのだ。

目的地に辿り着き、雑木林やオグラス山吊り橋などで2時間近くいた。何種類かの声を聞いたが声はすれども姿なしだった。折角の遠出も全くの収穫なしだ。花折峠のペアピンカーブのドライブを楽しめた、これでもって良しとしよう、そんな気持ちで帰途につく。遅いお昼は道の駅くつき新本陣の日曜市で買った鯖寿司を途中の還来神社の境内で。

社務所の前に置かれたベンチで鯖寿司を広げていて、社務所の柱に無数の泥で塞がれた小さな穴があるのを見つける。そのうちの1つに小さな黒いハチが来ているのだ。

ドロバチの仲間だと思いお弁当もそこそこにコンデジを引っ張り出した。

柱に開けられた既存穴を利用してそこに卵を産み付け、卵が孵った時の幼虫の餌にするためハムシの幼虫などを穴に運び込む。この作業を何度も繰り返すようだ。コヤツはその一連の行動を終え、最後の仕上げに運んできた泥で穴を塞いでいるところだったのだ。

手元のコンデジオリンパスの μTough 、手のひらに入るほどのコンパクトさから荷物にならじとポケットにねじ込んでいたのだ。水中の昆虫をを撮るために使っていたカメラ、あまり使っていないので扱い難かった。証拠写真に1ショットだ。100mmマクロや三脚、リモートレリーズなども用意して再撮影に来なくてはなるまい。

PCに落とし込んだ後調べてみるにコヤツは、サイジョウハムシドロバチだった。

社務所の裏でコシロオビアオシャクを見る。コヤツはビニール袋に入れて持ち帰った。

今日はなんとも疲れた一日だった。