コスズメの若齢幼虫

擁壁に這っている紅葉したツタの葉はほとんどが落ちてしまったが、今も頑固にしがみついているヤツがいる。コヤツが北からの強風などに見舞われると、何軒も先のお宅の車庫の奥まで潜り込み迷惑をかけるのだ。

迷惑をかけるのを少しでも避けようと思い、このしがみついているヤツをホウキの先ではたき落す。そんな作業をしていてコスズメの若齢幼虫が転がっているのを見つけた。

コスズメの幼虫はサナギになるため既に土中に潜り込み越冬の準備をしているとばかり思いこんでいたから、この時期、終齢幼虫ならぬ若齢幼虫がいたことに驚いた。コヤツを拾い上げ1ショットした後、土中に潜りこみ易い柔らかい土のある場所に移しておいた。暖かさがしばらくは続きそうだ。コヤツは終齢幼虫まで辿り着けるかな、そうすれば土中に潜り込み、命が続いていくことだろうに。

ある死も見た。動きを止めたアシナガバチが落ちていたのだ。死んでまだ時間が余り経っていない、そんな感じの新鮮なヤツだった。

明日は暖かい陽射しの一日のよだ。久しぶりに雑木林や棚田道を歩いてみるか。