揚げヒバリ

あっという間に今年も2ヶ月が過ぎてしまった。明日から3月だ、何という時間の速さなんだろうか。・・・・・一寸の光陰軽んずべからず・・・・こんな漢詩の一節を思い出している。いつの間にか八十歳も半ばの頃になってしまっているのだ。

早春の素晴らしい陽光に誘われて昼下がりの田んぼ道を歩く。見渡す限りの野面に春耕作業をする人影も見当たらず、また空の高みに舞うトビの小さな影が見られるだけで、キジ撮りのフィールドに鳥の姿はなかった。

田んぼ道をのったりのったり歩いていると、時折空の高みからヒチュッッ、チュピッ、チュピッという鳴声が聞こえてくる、ヒバリだ。声はすれど姿は見えず、老眼では捉えきれないほどの高みにいるようだ。何度か囀った後急降下してくる。冬枯れの田んぼに降りられてしまうとその姿を視認することはもう出来ない。少しでも近づけば見つけ出しやすいだろうと距離を詰めていくとヒバリは再び飛び出す。飛び出すコイツを追いかけてレンズを振るのだがファインダーに捉えるのは容易ではなかった。広角側で捉えておいて望遠側にズームアップすればヒバリの姿を捉えやすいいのだろうが、SIGMA150-600mmのレンズは重くかつ繰り出しが回転式ズームだから,手持ちでは広角側から望遠へという芸当は老爺には出来ないのだ。

やっと撮れた揚げヒバリの1ショット。

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ファインダーに捉えきれない時のため補助具として、オリンパスのドットサイト照準器EE-1を持っている。少しでも歩留まりが良くなるようにとコヤツにも出番を与えなくては。