赤い革のブックカバーと写真展の案内状

一昨日の書斎の大掃除の折、資料などの整理用に使っているプラの箱(100円ショップで買ったもの)の一つから、思いがけぬものを見つけ出した。赤い革のブックカバーだ。40年近くも前にカミサンが手作りしてくれたヤツだ。現役時代は片道2時間弱の通勤時間、幸いにも座れることが多かったから車中は専ら読書、その時使っていたのがこのブックカバーだったのだ。

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資料などの整理用のプラ箱は全部で7個。新聞の切り抜きやら講演会などでもらった資料、スーパーでもらったレシピの類、手書きのメモ、旅行に行った時手に入れたいろんなパンフ類や観光地図等など、さまざまなものが乱暴に放り込まれている。そいつが机の下の奥に積み重ねられていた。その中の一つにコイツが入っていたのだ。

赤い革のブックカバーにくるまれたヤツは、貝塚茂樹著「古代の復活」講談社だった。

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金属製の栞がページのほぼ真ん中に差し込まれている。いつ頃読んでいたのか、なぜ資料箱の北海道旅行の折のパンフレットの下になっていたのか、まるっきり思い出せないのだ。

最初の頃の赤い革のブックカバーにはなめらかな光沢があった。それが今では老爺の手のひらのように艶もなく干からびて、赤い色を失っている。コイツの仲間、文庫本用の赤い革のブックカバーも同様に年をとっている。私にとってはコイツラはまさに老戦友だ。

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文庫本用のカバーの中は、小山鉄郎著「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」新潮文庫。栞代わりに「小泉隆行・写真展 春の詩」の案内ハガキが最後の方に挟まれていた。京都へ出掛けた折には必ず立ち寄る写真ギャラリーの一つ「ギャリー&喫茶 繭」のものだった。

赤い革のブックカバー、様々なことを思い出していた。

 

第16回二科会写真部滋賀支部展の案内状を貰っている。

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この写真展は最初の頃からカミサンと二人で観に出掛けていた。しかし今年はカミサンの体調がよくないこともあって一人だけでの鑑賞になりそうだ。

いろんな写真展に出掛けては、カミサンと二人してそれぞれお気に入りの作品を5枚ピックアップし、そのうち欲しいものを一枚差し上げますと言われたら、どの作品を貰うかなどと、写真鑑賞を楽しんでいた。そんな楽しみも今年は無理なようだ、さみしくなる。

 

* もみじてるやまさんから「冬のクモと・・・・・・」のブログにコメントを頂いている。老爺のブログに関心を持ってくれている人がいるのだ。嬉しくなっている。

コメントの指摘に従ってもう一度よく調べなければなるまい。