雨上がりの玄関先で南天の青い実にクサギカメムシがいるのを見付ける。単に止まっているだけかと思ったがよく見ると青い実に口吻を突き刺して汁を吸っているようなのだ。
クサギカメムシの成虫は貪欲で、野菜、豆類、果実など何でも食う(口吻を突き刺して汁を吸う)という、農家の大敵だ。
子供の頃、咳が酷くなったりすると母親が南天のど飴を呉れたことが有り、そのことを思い出して南天の赤く熟れた実を、アルカロイドなどの有毒物質を含んでいることを承知で、ひと噛じりしたことがある。蒼臭い苦味と渋みがあった覚えている。
こんな苦味と渋みのある汁をコヤツは吸っているのだ。広範囲な食性を持っているのもむべなるかなと思いながら眺めていた。
今日も雨の一日、雨空はまだ3・4日続きそうだ。雨が続く間に、途中で放り出している白川静の「中国の神話」を読了しなければ。晴れれば稲の熟れ始めた棚田へトンボ撮りに行こう。