トビの獲物

キジ撮りは不作だったが珍しいシーンを見た。空の高みから1区画向こうの休耕田の草むらにトビが舞い降りてきて、何かを掴んで飛び上がり、少し離れたコンクリート製の畦に降りたのだ。トビはかなり長い獲物を獲っていた。遠目に見た時は蛇かと思ったがモニターでアップして確認して見るに蛇ではない。まるで見当のつかないヤツだ。

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嘴で食い千切って食らうとばかり思っていたが、トビが長いヤツを丸ごと飲み込んでいるのだ。これには驚いた。もう随分昔、朽木村の農家の庭先で半分腐りかけたかぼちゃから種を啄んでいるところを見たことがあるが、それ以来のシーンだった。この長いヤツはいったい何だったんだろうか。

この後、遠くのヨシ原にキジがいるのを見つけるもレンズを向ける気にもなれず、用水路で何かを採取している二人連れを見つけそちらへレンズを振った。

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用水路をあちこち歩き廻り何かを探している。時折タモにかかったものを指先でつまみ上げて持参のバケツに入れている。様子からしてトンボのヤゴを狙っているように見えた。遠回りせずに近づけたらバケツの中を見せてもらったのだが、それにあまりにも夢中で獲物探しをしている様子に遠くから声を掛けるのが躊躇われたのだ。