ナナホシテントウが来た

雨の一日、午後2時過ぎには雨も上がり明るくなってきたのでフィールドへ出掛けたいと思いながらも、老いた体は動き出しそうにないのだ。いつの頃からか意識と肉体が別行動する、そんな状態がしばしばあるのだ。思いが昂じても体が動いてくれない、こんな状態は老いが進むと一層顕著になっていくのだろう。寂しくなる。

雨の日の撮影用にとカメラのレインカバーも自分のポンチョも帽子も用意している。思い出して見るに、これらを使用したのは3-4回くらいしかない。もう持ち出すことはないだろう。

晴撮雨読 借り出している「稲の日本史」を読む。読書をしていて意外なものを見つけた。ナナホシテントウが目の前のコンデジの上にいるのだ。雨の日の鳥撮りにも虫撮りにも出掛けられずにいる老爺の無聊を慰めに来てくれたようだ。

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雨の日にナナホシテントウが来てくれる、嬉しくなっていた。1ショットした後読書に戻り、再び眼を上げた時にはテントウムシの姿はどこにも見当たらずだった。どこからか現れどこかへ消えてしまう、これも人生、いろんな出逢いを思い出していた。