狙うものが逆光にならないようにと、いつもの場所から100mほど手前に車を停め田圃道に入り、一段高い田圃の土手に上ってフィールドを見渡す。予想していなかったはるか遠くの畦道に黒いヤツを見付ける。
ヤツが居るのは300mほど向こうなのだ。近づくには農道をぐるっと大廻りするか、最短の道のオオジシバリの咲く細い畦を行くかだ。大廻りすれば1km弱になるのだ。3脚からカメラを外し、3脚を1脚にし杖代わりにして畦を渡ることにした。
目的の場所に着くとヤツは用水路を飛び越えて向かいの田圃の畦にいた。
畦道から田圃に下りと小走りに移動を始める。ファインダから顔を上げて見ると2区画先の田圃からこれも小走りにキジがこちらへ向かって来ているのだ。
出会うと2羽は並んで歩きだした。バトルを期待して老爺も三脚を移動させる。
オオジシバリの咲く畦に上ったり下りたりして、期待のバトルはなかなか始まらないのだ。かなりの時間が経ってからバトル開始前の睨み合いが始まった。この睨み合いがこれまた長いのだ。何度も何度も同じような動作を繰り返す。
このバトルの後も場所を変えて6度のバトルが繰り返された。(総枚数801ショット、整理をしながらUPする)最後のバトルが終わると2羽は右と左に別れ、1羽はEブロックの草むらへもう1羽はGブロックのヨシ原の方へ向かった。
Eブロックへ帰るキジ
Gブロックの方へ向かったヤツ
これまでにない素晴らしいキジ撮りの3時間だった。キジ撮りを始めて6年、今日は始めて見るシーンも撮れたのだ、いい一日だった。