鳥撮り不作

今日は鳥撮りは不作だったかと思いながらフィールドを一周した後、田圃道を引き返す。「上に飛鳥無く、下に走獣無し」そんな文言を口ずさんでいて、随分以前に、龍谷大名誉教授山田明爾先生(故人)の講座「法顕伝」で先生が朗詠していた時のことを思い出していた。「上に飛鳥無く、下に走獣無し、はるかに望み眼を極めて渡るところを求めんと欲すれど・・・・・・・・ただ死人の枯骨をもって標識となすのみ」。名調子だった。思えば先生が亡くなられてからは龍谷大キャンパスに出向くことは無くなっている。

田拵えのトラクターが通った後のでこぼこ道を用心しながら歩いていて、遠くに黒い点を見つける。最初はカラスかと見えたが歩き方がポッピングするようなカラスの歩き方ではないのだ。もしやと思い600mmのファインダーを覗く、黒いやつはキジだった。

f:id:gagambow23:20210310224902j:plain

車を止めたすぐ近くの草むらにいるのだ。足元を気にしながら急ぎ足で間合いを詰める。この接近の仕方が悪かったようだ、キジは即座に枯れ草の中に姿を隠した。体の大きさからみるに若いヤツだった。先日の無愛想なヤツだったのだろうか。

f:id:gagambow23:20210310225637j:plain

隠れた草むらから出てくるのを離れたところからしばらくの間見ていたが出てくる気配なし、眼が酷く痒くなり始めたので車の中で待つことにする。持参のコーヒーを飲みながら辛抱強く小半時待ったが現れずだった。諦めて帰る。

車の中からの1ショットはホオジロ

f:id:gagambow23:20210310230808j:plain

眼が痒い、花粉症が酷くなっていくのだろうか、辛い季節が始まりそうだ。