昼下がりの田圃道を歩いていて、冬枯れの田圃にたくさんのスズメが舞い降りるのを見かける。久しぶりに見る群雀だ。600mm望遠でも相当に遠いのだ。飛び立ってしまわないことを念じながらゆっくりと近づく。
10数年も前だが、トンボ撮りに行った朽木村の山峡の田圃の上を飛び交う物凄い数のスズメを見たことがある。大げさに言えば空が暗くなるという程のスズメの群れだった。今、目の前にいるスズメはその時の何十分の一という少数だが、久しぶりに見掛けただけに妙に心踊っていた。群雀は一斉に飛び立っては少し離れたところに舞い降りるのだ。夢中でシャッターを押し続けていた。
今は見ることが出来ないがishidaさんという方のフォトブログ「スズメ三昧」という素晴らしいブログがあった。スズメのさまざまな様子が毎日のように更新されるのだ。おおっ!と目を瞠るような写真が多かったことを覚えている。このブログを見るのがとても楽しみだった。もう一度見てみたいものだ。
群雀が飛び去ってしまった後、湖岸にある在所の細道をスズメを探しながら歩いた。
穏やかな陽射しの田圃道や在所の中の細道、人影は全く無かった。マスクをせずに歩くことが無性に気持ちいいのだ、おかげで1万歩近く歩いていた。