ホウジャク

正午前、「ニュースの時間が始まりますよ」とカミサンに起こされる。マッサージチェアの背もたれを倒しフラットにして使用していたから眠ってしまったようだ。「本当によく眠れますね、羨ましい限りです(カミサンは放射線治療の影響もあり夜中にしばしば起き、熟睡できないのだ)。30分ほど前、ゆずの木に黒いチョウが来てましたが、あまりにもよく寝ていたので起こしませんでした」

黒いヤツは秋口の産卵に来ていたのだろうか。

寝ぼけ眼でガラス窓の外を見た時、ヤツデの葉の上に焦げ茶色のセセリチョウがいるのを見る。セセリチョウの仲間にしては少し大振りなのだ。手元にあったEX-10(casio)を持ち出す。

遠目にセセリチョウの仲間と見えたヤツはセセリチョウではなくホウジャクだった。

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 コヤツや仲間のオオスカシバの飛翔体・ホバリングが面白くて、一時追い掛け回したことがある。

陽射しの刺々しさが無くなればアベリアの生け垣が続く河川敷の公園へ出掛けねば。いつものようにポットに詰めたコーヒーとアーモンドフロランタン、それに木陰で寝っ転がれるようにビニールシートも持参せねばなるまい。