帽子を洗う

呆け暮らしが始まりそうになった昼下がり、一夏被っていた帽子を洗う。カミサンに教えてもらったやり方で洗剤や漂白剤を調整し一つづつ手洗いする。

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思うに、料理とか自分の部屋の掃除はしてきたが、洗濯という行為は結婚して以来50年近く行ったことがないのだ。そんな事もあって洗濯機の使用方法など全く判らないでいる。日陰に座り込んで帽子を洗いながら過ぎ去った歳月と残されている時間のことを考えていた。人は皆、死があることを知っているが、死がいつ訪れるかは誰も知らない。こんな言葉が一瞬頭をよぎった。何かのエッセイで読んだと思うが誰のエッセイだったかは思い出せない。

帽子洗が終わった。次はスニーカーやサンダル、トレッキングシューズも洗わねばなるまい。

マリー=クレール・フレデリック著「発酵食の歴史」非常に面白い。もっと早く発酵食のことを知っていたらいろんなものを食せただろうに、そんなことを思いながら夢中で読んでいる。

呆け暮らしをせずに済んだ、まずは好日としよう。