読書(「古代インドの思想=自然、文明、宗教」山下博司著)が一段落した後の眼休めにと思い、梅雨の晴れ間の昼過ぎITOUさんの菜園へ行く。
イチジクの葉の上にいたゴマダラカミキリを撮る。
イチジクの葉の上を動き廻って2度ほど翔び立つシーンを見せてくれた。
そして最後は意外な光景も見せてくれた。イチジクの葉の上から翔び立つたコヤツは向かいのNさん宅の2階の窓際まで翔んだのだ。距離にして20数mあるのだ。カミキリが翔ぶのはこれまでに何度も見たが、見事なと思える長距離飛行を見たのはこれが初めてだった。
菜園で撮ったものは、チャバネセセリ、ウリハムシの交尾体、ルリチュレンジ、ニホンカナヘビ。
セグロアシナガバチの姿も見かけたが3畝ほど先、ウリの蔓が地面いっぱいに広がっていて近づけないのだ、100mmマクロではどうしようもなく諦める。帰ってから庭のセグロアシナガバチの巣を覗いてみるに、巣には3匹のハチしかいなかった。
巣には女王蜂と9匹の働きバチがいるのだが見かけないということは、梅雨の晴れ間を見計らって幼虫のための採餌に出掛けているのだろう。ITOUさんの菜園で見かけたヤツは庭のセグロアシナガバチの1匹かもしれないと思ったりしていた。
「古代インドの思想」は読み終えた。釈迦在世当時の宗教的社会的風土的状況を学ぶに幾つかのヒントを与えてくれ、面白く読んだ。この本と一緒に借りてきた「地球は破壊されはしない」ダヴィデ・マリア・トゥロルド著 須賀敦子訳 河出書房新社を読み始めたが30ページほどでギブアップする。本書は西暦1000年ころのイタリアのある修道院を舞台に、ヨハネの黙示録に描かれた世の終末が近づいていると恐れる修道士たちの姿を描いた戯曲なのだ。これまでに黒澤明の「7人の侍」や「用心棒」のシナリオなどいくつかは読んだことがあるが戯曲と呼ばれる類のものは全く読んだ経験がない。悲鳴を上げるほど老躯には難度が高いのだ。読書放棄だ。