買い物の荷物を運び上げていて、玄関先の玉砂利の上にコクワガタがゆっくり這っているのを見付ける。気付くのが一瞬遅ければ踏みつけるところだった。
つまみ上げようとして牙(大あご)に指先を挟まれる。あっという痛さだ、結構強いあごの力に驚かされた。クワガタに指先を噛まれるなんて何十年ぶりだろうか、今では遠くなってしまった故郷の雑木林の風景をおぼろに思い出していた。
庭の柚子の木では小さな実がたくさんついている、もう少し大きくなれば自然落果をはじめるのだろうか。
セグロアシナガバチの巣に今日も変化は見られない。