ヒバリ

比良連山の南端権現山から流れ下る小さな川沿いの道を2時間ほど歩く。鳥撮りが不作に終わりそうだったが一羽のヒバリが「一日不食」にならないようにしてくれた。

頭上の天空で囀っていたヒバリが突然10mほど先の草むらに急降下して来たのだ。道端の枯草の上への着地だったからヒバリを一瞬見失う。枯草と同色の色をしたヒバリはまるで草隠れの術を使う忍者もどきだ、そんな漫画チックなことを考えていた。

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暫くしてからヒバリは冠毛を立て囀り始めた。その啼き声を上手く表現できないが空の高みで啼いていた啼き声と違う啼き方のように聞き取れた。冠毛を逆立てるのは警戒や警告の時の様態だというが、近くの草むらでメスが巣作りでもしているのだろうか。

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啼きやむとヤツは草むらから農道へ出て来た。

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ここでもヤツは再び冠毛を逆立て羽を膨らませて威嚇の様子をみせた。私が2歩ほど前進したからだろうか。

僅かな時間だったがヒバリが老躯に付き合ってくれたのだ、好日だったと言わねばなるまい。