早朝フィールドへ行く。
いつもの場所に車を停め、逆光にならないようにと随分遠回りして田んぼ道へ入る。遠回りしたことが幸いした。荒起こししたまま未だ田植えの準備の始まっていない田んぼの草むらに貌を出してているキジを見つけたのだ。3日ぶりの対面だった。
最初は全く気が付かなかったがメスを同伴していた。
キジたちは草むらにいる虫を捕食しているのだろうか、相前後しながら広い田んぼの中をゆっくり移動していく。その間オスは2度ほどディスプレイ行動を繰りした。
キジの夫婦連れはこちらの存在を気にすることもなく5-6mほど先のあぜ道から出ると不思議なほど悠々と遠ざかって行く。営巣場所へ帰るようだった。農業用水路に架かった橋を渡って草むらに隠れる。
帰り道、私にとっては悲しい光景に出会う。キジが頻繁に姿を見せてくれたヨシ原の一角に草刈の人が入っているのだ。
えっ!という思いで近づいてみる。声を掛けてみるとAブロックと私が名付けている耕作放棄地全体を刈り払ってしまうとのことだった。キジ撮り絶好のフィールドが一つ無くなるのだ。寂しいかぎりだ。
草刈の途中に見つけて拾い上げておいたというキジの卵を見る、10個ほどだ。
親鳥はもう卵を温めに帰って来ることはないだろう。
孵化しない卵、これもなんと寂しいものだ。
下の写真は誤って挿入したもの。削除のやり方を調べなければ。