チョウゲンボウとスズメ

古い知人たちとの会合が終わった午後遅く田んぼ道を歩く。

耕作放棄地が連なる一角に背の高い木がある。
この木の梢にチョウゲンボウがいるのを見つけゆっくり近づく。
チョウゲンボウは木の高みから周囲のヨシ原を見渡しているようだ。

チョウゲンボウの飛び立つ姿が欲しいとその瞬間を待つも、手持ちではカメラが重すぎる、長時間を覚悟してカメラを持参の三脚にセットする。
セットがおわりレンズを向け直した時、飛び立たれてしまった、肝心の欲しいものは撮れずだ。

チョウゲンボウが飛び立った後しばらくして、チョウゲンボウがいた木の近くのヨシ原が急に賑やかになる、スズメの鳴き声が始まったのだ。
チョウゲンボウが梢にいる間は声を潜めてヨシ原の深みに隠れていたのだろう。
鳴き声から想像するに相当数のスズメがいるようだった。
ヨシ原の深みから稲刈り後の田んぼに出てくるヤツもいた。


逆光にならない場所へ廻り込み近づきたいのだが、幅1m弱の用水路が目の前にあるのだ。
2−3年前だったらカメラを持っていても一跨ぎしただろうが、今ではその自信は全くない。

今日は写真仲間たちとの撮影会だったが、午前中の町内会の草刈、午後からは知人たちとの会合、そんなことで参加できずだった。
参加したメンバーたちはそれぞれ思いの1ショットをものにしただろうか。