ヤツデの花にいたキアゲハ

穏やかな小春日和の昼下がり長いヤツと三脚を持って田んぼ道を歩く。

車を路肩に止め、背の高いヨシの群落横から田んぼ道に足を踏み入れた時、そのヨシの群落の中からキジが一羽とび出しものすごい勢いで田んぼを横切り向こうの草むらに駆け込んだ。レンズを向ける暇もない。
体の小さいオスのキジ、若いヤツのようだ、人との接触が少なく人慣れしていないのだろう。今年の春に生まれたキジのように思える。
草むらに駆け込んだまま2度と姿を現すことはなかった。

今日の鳥撮りは全くの不作だった。
鳥撮りを諦め、ヨシ原の間にビニールシートを広げ座り込み、持参のコーヒーとビスケットで昼下がりの陽射しを小一時間楽しんだ。


庭のヤツデの蕾が開き始めている。
その花開いたところにキアゲハ、ハナアブ、ハエの仲間が来ていた。

虫媒花のヤツデは虫のほとんどいないこの時期に虫たちを呼び寄せるため、濃密な甘さの蜜を用意していると聞いたことがある。
何でも味見したいとこれまではいろんなものに手をだしたが、このヤツデの蜜を舐めてみようという気がしないのだ、老いは好奇心までも劣化させるようだ。