ツチイナゴとナナホシテントウとカマキリ

小さな谷間の畑へ下りる道は今以って草刈りがされず、小笹が生い茂りその上を部厚く葛が覆い被さっている。
その葛の葉のあちこちにツチイナゴがいた、つい最近脱皮を卒え成虫になったばかりという感じの新鮮な個体ばかりだ。
10匹近くいるだろうか、一度にこれだけの数を見たのは初めてだ。

ツチイナゴは成虫で越冬するが、小さな谷間へ下りる此処は冬になれば寒風が吹きすさび通り抜ける場所、越冬には悪条件の場所だ、寒さが厳しくなり始めるとコヤツらは越冬に最適な場所を探して移動していくのだろう。

タラの葉の上でナナホシテントウを見掛ける。
コイツも新鮮な個体だった。

ナナホシテントウの成虫の寿命は2ヶ月程だと言われている。
秋に羽化した成虫は越冬するが、越冬をするもののうち春を迎えるのは何%位なんだろうか。眼の前にいるコヤツも越冬するのだろうか。

虫撮りの帰り道いつも休憩する小さな寺の前の道で、えっ!と思うほどの早足で道路を横切っていくカマキリを見付ける。


この時季にしては驚くほどの新鮮な姿であり、素早い動きなのだ。
コンデジGX-200(RICOH)を引っ張り出し地面にレンズの先端を押し付けて狙う。
モニター画面を見ることも出来ない窮屈な姿勢での撮影だったので、数撃ちゃ当たる式にショットした。

あることからピーター・マシーセンの「雪豹」が読みたくなり、市立図書館の蔵書を検索したが該当するものなしの検索結果、仕方なくAmazonで検索しAmazonのテナントが中古品を持っていたので注文した(1988年の出版、30年前の書籍になると図書館の書架から消えるのだろうか)


本日もまずは呆け暮らしをせずに済んだ。