クロコトビハムシだろうか

降り続いた雨が上がり明るい陽射しが戻ってくると途端に真夏日だ、老躯には厳しい日になる。
風が通り抜ける玄関先のシロダモの木に、これまで見たことのない極小の甲虫の仲間がいるのを見つける。
先日手に入れた「ハムシ・ハンドブック」を見ていなければ、恐らく気付かなかったであろう体長2mm弱の黒っぽい甲虫だ。
三脚にマクロスライダーをセットしEoss 5D+100mmマクロを載せてコヤツを狙う。

「ハムシ・ハンドブック」やWebの甲虫図鑑で調べて見るに、クロコトビハムシ(体長1.2mm〜1.4mm、成虫出現期4〜10月)が最も類似しているように見える。

シロダモの葉裏には小集団がいた。

小集団がいた葉裏にはコヤツの卵だろうか、卵の塊も見受けられた。

2mm弱のこのハムシは甲虫のグループでも極小の部類に属するヤツではないだろうか。
モニターで拡大して眺めながら、小さな小さな体なのに複眼も触覚も6本の脚も爪もきちんと具えている、完全な一個体なのだ、体重何トンもある象も造れば極小のコヤツも創る神の造形の神秘さを考えていた。

昼過ぎ買い物から帰って見た時には姿は全く無かった。
何処へ旅立っていったのやら。