早朝の朱色に染まった湖面に漁り舟がいるのを見付ける、全部で5隻いた。
何を獲っているのだろうか、獲物は稚鮎だろうか。
稚鮎掬いの装備をした漁船が活動し始めたら湖岸まで出掛けねばなるまい。
午前8時過ぎキジを見に行く。
田圃のあちこちでは、荒拵えの後の作業(ロータリーをかけて田圃を均平にならす)や畦道の草刈りなどが行われている、そんな作業音や人気の多さの為だろう目的のキジの姿は無かった。
草刈り機の騒音から遠く離れた草叢で僅かに頭を出しているヤツを見付ける。
草叢に身を沈めたりそっと頭を出したり、何度もこの動作を繰り返しているのだ、長期戦覚悟で動き出すのを待つために三脚を据えた。
キジが草叢から全身を現した時、眼を凝らす間もなかったが、オスのいる草叢の先でメスの姿を一瞬見掛ける。
オスはこちらを警戒しているのだろうか暫くの間動かずにいた。