トビの肖像

小さな漁港の繋留杭に止っているトビを見付けゆっくりと近づく。
手を伸ばせば届きそうな距離まで近づいても翔び立つことはなく悠然と構えていた。
人を恐れぬ若鳥だ、一脚に載せたカメラのファインダー越しにその貌を暫らく眺めていた。
猛禽の貌をこんなに近くで見たのは初めてだった。

今日も陽射しは明るいが風は冷たい、ダウンジャケットを羽織っていても寒く感じていた。 
福井(国道8号線)ではトラックなどが雪に閉じ込められて身動き出来ないでいるようだ、雪と寒さはいつまで続くのだろうか。

写真仲間のSさんが、湖岸の草木に吹き付けられた波の結晶を見事に切り撮っていた。
波の飛沫が凍りつく早朝に湖岸へ出向いているのだ。
こんな光景を1ショット欲しいと思うが老躯は出掛けられそうにない。