ネギ坊主

写真仲間のKさんを自宅まで送り教えられた帰り道で道順を一つ間違えたことから、旧い在所の集落の中に迷い込んだ。
歩いて見て廻るには趣のある家並みや露地があったりしていいのだが、なにせ道幅が狭いのだ、老躯の運転は極度にスローになっていた。
そんな道筋でネギ坊主を見る。
昼下がりの道に人影も車の往来もないことを見定め車を停めて1ショットした。


 迷い来て 路地裏道に ネギ坊主         風来坊

見知らぬ集落の中でネギ坊主を撮っていて無性に旅に出たいと思っていた。
何処かの鄙びた漁村へ行ってみたい。
潮のにおいと魚のにおいのする薄暗い露地道を歩いてみたい。
一人旅をしてみたいがカミサンは諾とは言わないだろうな。