都のスズメ

京都市美術館別館で開催中の「漢字三千年展」を観に行く。


会場でかなり長い時間いた所為か美術館を出て間なしに左腰に酷い痛みを覚える。
よたよたとしか歩けないのだ、美術館前の通路の縁石に腰を下ろし痛みの和らぐのを待つ。
座り込んでいて10mほど先の芝生でスズメが数羽何かを啄んでいるのを見付ける。
スズメのすぐ近くでは寝転がっているアベックがいる、何と物怖じしないスズメだろう、我が家の近く湖西の鄙のスズメと違って人馴れしているのだ。
腰に痛みがなく眼レフを持参していれば絵になるアングルを探して立ち上がっただろうに、それもならずスズメの動きを眺めていた。

美術館前から地下鉄東山駅までの普通に歩けば10分ほどの距離が相当に長かった。
休憩しやすいようにと人通りの少ない露地道を歩く、歩きながらも都のスズメを探していた。

久しぶりの京都なのであちこち歩くつもりだったが断念し直帰した。