つくしの群落とスイセンにいた小さな虫

孫娘の愛犬PUKUさんが元気だった頃はほぼ毎日朝夕の散歩に連れだって出掛けていた。
お陰で道すがらの季節のさまざまな移ろいが楽しめたが、PUKUさんの脚の具合が悪くなり一緒に出掛けられずになって2年、最近ではちょっとした季節の変化に鈍感になっている。

夕方久しぶりに一人で散歩に出た折、空き地に広がるつくしの群落を見付けた。
そこは長い間草刈りもされずカヤやセイタカアワダチソウの伸び放題の土地だったが、昨年は草刈りがなされ綺麗に清掃された所為だろう、光の降り注ぐ地面につくしが顔を出したのだ。

PUKUさんと毎日のように散歩に出ていた頃であれば、もう少し早い時期にこのつくしの群落に気付き、春の楽しみの一つとしてつくしの卵とじも味わえただろうが、今ではそんなチャンスをにがしているのだ。
PUKUさんも老い、老躯も馬齢を重ねている、寂しくなる。

つくしの群落の一角に咲く水仙の花に小さな小さな虫がいるのを見付ける。
何と言う虫だろうか、図鑑で調べたが同定出来ないでいる。

今日から四月、孫娘は生命科学が学びたいと遠い土地へ旅立っていった。