落ち栗

先日野猿の群れを見た栗畑(栗畑と言っても放棄されて長年が経つ荒れた畑)へ行く。

栗の落ち葉を掻き分けては何かを探し出し口にしている猿たちが数匹いたのだ。
離れたところからファインダーを覗き込んでいる時は、食べている物が何なのか余り気にもならなかったが、今日はその猿たちの食べていたものが何だったのか妙に気になり行ってみたのだ。

その一つが、画像を拡大して見付けた、何か堅いものを食い千切っている感じの1ショット。

囓っているのはもしかしたら落ち栗だろうか、そんな推測だった。

畑の中を歩き廻っていて落ち葉の下に僅かに顔を出す栗を見付け取り出す。
一冬越したとは思えぬほど綺麗なもの、もう一つは毬栗の中のひなびた栗。


残念ながら猿が食い千切ったであろう栗の外皮は見付けられずだったから、猿が囓っていたものが落ち栗だったという確証はえられなかった。

猿たちが発見できずにいた綺麗な方の栗を頂いて帰ろうかと思ったが、食べ物の少ないこの時季、猿たちの獲物を横取りするのも悪いと思いそのままにしておいた。