寒雀

雪の消えた午後、長いヤツを持って僅かばかりの時間だが外出する。
寒雀を撮る。
羽毛を膨らませてまるまるとしたスズメが欲しかったが叶わずだった。
寒さが少し緩んでいたから羽毛を膨らまして寒さを凌ぐこともなかったのだろうか。

7時過ぎには目覚めているのだからそのまま起き出して雪の中の鳥探しだったらまるまるとした寒雀が見られたかもしれない、そんな思いはあっても躰はまるで別人だ、動き出してはくれないのだ。


 老躯には重きレンズや寒雀   

 鳥撮りの望遠重し寒雀
             (推敲せぬままに) 風来坊