秋彩

トンボ撮りに行こう、そんなことから、昨年10月の終わり頃、松の木内湖岸の田圃アキアカネの連結飛翔や打水産卵を見たのを思い出し、出掛けてみたが空振りに終わった。
昨年はかなりの数のアキアカネの飛翔を見掛けたのに、今回は全くその姿が見られないのだ。
内湖に水鳥の姿も疎らだった。
オオバンカルガモカイツブリをほんの僅かに見掛けただけだった。
コハクチョウがやって来る冬には長いヤツを持って来てみよう。

虫撮りのフィールドにしている比良連山山麓の棚田や雑木林数ヶ所に立ち寄ったが、ここでもカメラをザックから取り出すことは無かった。

人っ子一人いない棚田道の柿の木の下の草叢に持参のビニールシートを広げ、眼下の湖面を見ながら遅い昼食、コーヒーとサンドイッチだ。
虫撮りは叶わずだったが、広げたシートの上で横になり、秋日和の柔らかな陽射しを楽しむ幸せを味わっていた。

寝転がった顔の上の小さな秋彩

柿の木の枝先に赤トンボがいた。