ニラの花とキボシトックリバチ

暑さに負けて夏の間遠ざかっていた小さな谷間の畑へ行く。
初夏の頃は老夫婦が畑の斜面の草刈りや畝の拵えに精を出し綺麗に仕上げていたのに、眼の前の畑は一夏人の手が入らなかったのだろう雑草に覆われている。
三度豆の棚は倒れ、トマトの枝は枯れかけている、里芋の葉は破れ傘の有様だ。
なんとも言えず無残という感じを覚えた。

そんな荒れ果てた畑の中にも、ニラの小群落があり花の盛りを迎えようとしていた。
近づいてみると、キボシトックリバチが来ていた。


こぼれ種で広がったのだろう畑のあちこちにニラの花が点々と咲いている。
ニラの蕾がまだ固ければ、豚肉を極細に切り花ニラと炒めあわせる、そんな一品を考えていた。


荒れ果てた斜面にはヤブガラシが広がっている、その花にコガタスズメバチが来ていた。

ヤブガラシが広がるようにクズも広がっていた、秋の小さな気配クズの花を見る。

帰り道ドングリの若い実(アベマキの実)も見る。

本日好日、呆け暮らしをせずに済んだ。