イチジクの木で

昨日ITOUさんが初採りのお裾分けといってイチジクの実をわざわざ届けてくれた。

なんとも懐かしい甘み、空腹を抱えていた少年時代のイチジクの味を思い出していた。
そんなこともあって昼前ITOUさんの菜園へ行く。
肌を突き刺すような陽射しの下チョウたちの姿は見掛けなかったが、イチジクの葉陰で休んでいるオオスカシバを見付け、葉と葉の間にレンズをそっと差し入れた。

1ショットした後、葉陰の光量が気になり絞りと内蔵ストロボを調整する。
再び葉の間にレンズを差し込んでファインダーを覗いた時には、オオスカシバの姿は消えていた。
虫撮りの時によくやる失敗だ。
長年虫撮りをしていて撮影時の不器用さに自分でも歯がゆくなることがある。
ファインダーを覗いたまま眼を離さずに、ISOボタンとダイヤルの操作、絞りやシャッタースピードの変更、測距エリアやAFフレームの選択、等など必要な仕様の変更が素速く出来ないのだ。

不器用な所為で幾つものチャンスを逃している。

イチジクの葉陰ではベッコウハゴロモも厳しい陽射しを避けて休んでいた。

陽射しの厳しさに負けて虫探しを諦め逃げ帰る。