トビイロシワアリの獲物(3)

昨日のトビイロシワアリに喰われていたトラガのことが気になり6時過ぎに起きだし見に行く。
トラガの躯は昨日と同じ場所に転がっていたが、胸部を僅かに残すのみで腹部は跡形もなく喰い尽くされていた。

夕方見た時にはトビイロトラガの姿はなかった、シワアリは翅まで喰い尽くしたのだろうか。
トラガの残骸がどこかに残っていないだろうかと丹念に探したがその痕跡は全く無かった。

トラガの残骸の代わりにトビイロシワアリの集団を見る。
昨日は見掛けなかった集団だ。
トラガの死骸のあった近くの石垣の隙間から這い出して来ている。
引っ越しでもするのだろうか、自分の体ほどもある卵を咥えアリを交えた集団が長い列をなして移動しているのだ。

ツタの葉陰の下を移動していくアリの行き先を確かめることは出来ない。
擁壁のどの辺までアリの列はつながっているのだろうか。

暑さに負けて虫撮りには出掛けず、読書もせず、夏眠状態だった。