2015-07-31 ギンヤンマの死 小さな命の終わり 道端でギンヤンマの骸を見付けた。 猛暑に晒されていた所為だろう、カサカサに乾いて躯の色も変わり、尾部も折れていた。 草叢の上を素早い飛翔でパトロールしていた時の、あの美しい姿はなくなっている。 ギンヤンマの骸を見ながら、7月に入ってこれまで虫撮りに出掛けたのは何回くらいだったか、と思い返していた。 猛暑に負けて目的のフィールドへは殆ど足を運んでいないのだ。 そして7月が今日で終わる、そんな終わりの日、ギンヤンマの死を撮る。 投げだした足へとんぼとまらうとする いつも一人で赤とんぼ うれしいこともかなしいことも草しげる 山頭火