オビカレハガの終齢幼虫

桜の木にオビカレハガの終齢幼虫がいた。


成虫は地味なガだが幼虫の紋様は終齢に近づくにつれカッコ良くなる。
同じ桜の木で発生するイラガの終齢幼虫も緑色の美しい毛虫だが、イラガはデンキムシとかオコゼなどの別名を持っている有毒の毛虫、毒毛針にやられれば酷いことになる。それに対してオビカレハガの幼虫は無毒なのだ。

4・5年前ITOUさんの菜園の桜の若木がオビカレハガにやられ、見るも無惨な姿になっているのを見たことがある。
若齢幼虫は桜の枝の股などに糸を張ってテントを作り、その中で集団生活をしている。
この時を見計らって取り払えばいいのだが、終齢幼虫になって単独行動を始め,木に散らばってしまうと防除に一手間も二手間もかかり作業が大変になるのだ。

桜の木で見付けたオビカレハガの終齢幼虫が手の届く所にいれば持ち帰りたかったが、背伸びをしても届かない場所、ポケットからポリ袋を取り出すこともなかった。

オビカレハガの直ぐ下の凹みにはヨコズナサシガメの小集団がいた。