山王祭宵宮神事

日吉大社山王祭宵宮神事を見に行く。
神事を撮るための良い場所なんだろうか、神事が始まる3時間前だったが、祭場の正面にある小さな社の石段の上には7人ほどのカメラマンが既にいた。
時間の経過とともにカメラマンの数が増え、遂には一段高いその小さな社の境内は立錐の余地もなくなる。
神事が始まる前に、生源寺で行われる行事や大松明の町内巡行を見たいと心づもりしていたが、その場所を開ければそこにはもう戻れないと思い、足元から忍び寄ってくる寒さに耐えながら立ち続けていた。
宵宮神事を撮る、老兵には覚悟していた以上に厳しい状態だった。





宵宮神事の神輿振りの荒々しさは御子神誕生の陣痛の苦しさを表現しているという。
この産みの苦しさを隠すように神輿の前には駕輿丁の若者が立ちはだかって、その姿を隠している。正面の場所からではその荒々しさを切り撮るには相当の工夫がいる。

今回の経験をもとに来年再チャレンジだ。