「維摩経とインド文化」の2回目の講座のある日だ。
いつものように深草キャンパス紫光館の橘の木で虫探しをする。
先週の木曜日に見付けたのはアゲハの2齢幼虫と思っていたが、この幼虫はどうもナガサキアゲハの幼虫のようだった。
先週見かけた場所とほぼ同じ場所にナガサキアゲハの4齢幼虫と思える幼虫を見付けたのだ。
9月19日の幼虫
本日の幼虫
頭部のややくすんだ淡緑色、後胸部と腹部中央の白い斜めの帯、これらの紋様はナガサキアゲハのものだと思えるのだが。
深草キャンパスでは、構内のクスノキに来るアオスジアゲハやモンキアゲハ、ツツジの咲く頃のキアゲハなどをしばしば見かけているが、ナガサキアゲハの飛翔は未だ見ていない。
この幼虫がナガサキアゲハの幼虫だとしたら、来季はナガサキアゲハをも見ることが出来るだろうか、楽しみだ。
(橘の木を丹念に探していて3匹の幼虫を見付けた)
今日の講義のタイトルは「維摩病み仏弟子疾を問わず (第二方便品・第三弟子品)」
難しい講義だ、その一部を飲み込むのにもふうふう言っていた。
講義の内容の一端を思い出し反芻しながら歩いていた地下鉄くいな橋駅の地下道で、蛾の仲間を見付ける。
ザックを背負ったお爺さんがしゃがみこんでコンデジを地面に押し付けているのだ。
一瞬立ち止まる人もいたし、大丈夫ですかと声をかけてくれる人もいた。
不審な行動をしている老爺と思われてもしかたがないと、我ながら虫撮りに夢中になっている自分が可笑しかった。