雨の一日

雨の一日。
昨日のアカスジカメムシの件から、昔のポジフイルムの整理とPCに取り込む為のスキャンの作業にかかるが、どうにも集中力が持続しないのだ。
早々と作業を中断してしまう。
読書の時もいつの頃からか集中力が落ち、持続できるのは20・30分くらいになってしまっている。

ポジフイルムの整理も読書も諦め、カミサンが録画しておいてくれた「シルクロード物語・ガンダーラ仏像の誕生」(BSフジ)を見ることにする。

中国の西の果てパミール高原をスタートし、カラコルム山脈を越えパキスタンへ入り、フンザガンダーラの中心部ペシャワールを経て、インド国境の町・ラホールへ。

カラコルム山脈の雪景色、クンジュラブ峠の砂利道を行くトラック、標高2500mの山間の街フンザの様子、ブトカラ遺跡やラニガト遺跡などの出土品や風景、それにガンダーラで生まれたという仏像の数々、現地の人々の生活の光景、それらの素晴らしい映像が連続しているのだ。
既に何度も見ているが見飽きることのないドキュメンタリーだ。

見終わった後、5年ほど前に手に入れていた「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」という本のことを思い出し書棚を探す。

この書籍は静岡県立美術館へ「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」を見に行った折、手に入れたものだ。

2008年3月の終わり頃、冬がぶり返したように寒い日にカミサンと出掛けた。
富士山の見えるホテルと新鮮な魚という条件でカミサンを連れ出したことを思い出す。

雨の一日、老兵は半ば呆けたようにいろんな思い出を喰っていた。