雨後の草叢で

今日はいつも行く小さな谷間の畑とその近くの草叢へ二度も出掛けた。

午前中は陽射しも明るく畑の斜面や草叢では、キタキチョウヤマトシジミ、ツバメシジミベニシジミヤマキマダラヒカゲ、それに白い小さなガなどを見かけた。
ヤマトシジミベニシジミなどが合わせて10数頭ほどいた。

午後5時前激しい通り雨があり、雨が上がると明るい陽射しが戻って来た。
その陽射しを眺めていて、午前中に見た蝶たちのことを思い出し、小さなシジミチョウなどはどんなふうに雨から身を守るのだろうかとふと思ったのだ。
何かの葉陰に身を隠しているのだろうか、それとも草に止まったまま雨に濡れているのだろうか。
どんな状態なんだろうか。
いろんなことを考えているとその様子が見たくなり急いで家を出る。

畑の片隅にある夏ミカンの木、新芽を茂らせている山椒、土手のヒサカキクヌギの木、これ等の葉裏を丹念に探し、草叢も丹念に見ながら歩きまわったが、一頭も見ることは出来なかった。
蝶たちは何処に隠れてしまったのだろうか。

草叢で見付けたのは、ルリテントウダマシとアブラムシのコロニー、それとナナホシテントウの幼虫だけだった。


草叢の一角にあるカラスノエンドウの群落では驚くほど沢山のアブラムシがコロニーを作っていた。
鮮やかな薄緑色の体、黒い艶のある脚や触覚、ソラマメヒゲナガアブラムシだ。

アブラムシを食いに来るテントウムシの幼虫や成虫。アブラムシの甘い体液を貰うためにアブラムシの外敵を排除しようとするアリ。
こんなシーンを撮る為に散歩の折にはこの場所に足を運ばなくてはなるまい。
それに雨中のチョウを撮りたいものだ。