寒行

今日も寒さに身を縮めている。
真冬の撮影行を幾つかプランニングしているが出掛けられないのだ。
我ながら情けなくなっている。

真冬の撮影行のことを考えていて、なんの脈絡もなく眼に浮かんだ光景がある。
急いでPCを立ち上げその光景に該当するファイルを探した。

2年ほど前、極寒の四条通で乞食している修行僧を見たことがあるのだ。
足元は素足に草鞋だ。冷たい石畳の上の足は寒さに赤くなっている。
まさしく寒中修行だ。半眼に眼を閉じ少し俯向いて経を称えていた。

寒さの中の撮影行 そんな寒行を経験するのもいいのじゃない、自問している。